今回は、Fusion360の中の特徴の一つ、履歴管理(修正の機能)のすごさをお伝えします。
このスマホスタンドを作るには、無料の3DCADでも可能です。
でも、Fusion360を使うともっと簡単に、もっと便利に作ることができるのです!
一般的なCADとFusion360の最も大きな違いの一つ、それは、「履歴管理ができる」ということです。
履歴管理というのは、作った手順を覚えてくれる便利機能のことです。
ここからは何が便利なのか見ていきましょう。
形を完成させた後からでも大きさを自由に変えられる
スマートフォンスタンドを作るとき、スマホを置くためには、置く場所の大きさや幅が重要になってきます。
iPhoneを置きたかったり、Android端末を置きたかったりしますよね。
Fusion 360で設計すると、あとからでも寸法の数字を変えるだけで設計変更が簡単にできます!
例えば、このスマホスタンド
やっぱり幅をもっと大きくしたい。。
そこで、この数字を変更すると、、
あっという間に大きくなりました。
もし、この機能がない(業務用CAD以外ではほとんどついていない)と、一からカタチを変えないといけなくなってしまいます。
トライアンドエラーで試行錯誤して設計することが多い3Dプリンターでは、この履歴管理の機能があると非常に簡単に素早く利用のデザインを実現することが可能になります。
いろいろな加工も変更可能
Fusion 360では、他にも寸法以外の操作を、過去にさかのぼっても変更することができます。
例えば、こちらのスマートフォンスタンドの穴の数を変えたいと思います。
過去履歴を呼び出して、パターンパレットで穴の列を4列から3列に変更します。
さらに、いらない穴の部分を削除します。
こんなように、寸法以外の加工も簡単に修正することが可能です!
さらに、、、カタチ自体を変更することも簡単!!
Fusion 360では設計履歴がすべて残るため、大きさだけではなくカタチそのものを簡単に変えたり修正したりすることもできてしまいます。
例えば、このただのコップ
螺旋のデザインを後から足すと、、、
おしゃれなコップになりました。
その場ですぐものが作れる3Dプリンターを活用するためには、できるだけ履歴管理のできるCADを選ぶと作業が格段に楽になると思います!
今まで設計履歴管理ができるCADは、通常数十万円~100万円以上の価格で販売されていました。
「個人利用であれば無料」でプロ仕様の設計ができるFusion 360を是非使いこなしてみてください!