こんにちは!Chisatoです。
本日のtopicsは、株式会社DiGITAL ARTISANがJSR株式会社と株式会社キャステムと共同で製作した、3Dプリントを活用した精密鋳造から生まれるヒール「FORMLESS」をご紹介します。
デジタル技術の実験的プロダクト第一弾として、DIGITAL ARTISANはJSR、キャステムの協力を得ながら、デジタル技術を活用したヒール「FORMLESS」の製作を行いました。
このヒールは、ヒールにかかる力の向きや重さに応じて、ソフトウェアが適切なヒールの形状を自動生成しています。
デザイナーが形を考えるこれまでのプロセスと異なり、一人ひとりに合わせてコンピュータがデザインをしていくマスカスタマイズの考え方を基にデザインされており、自動生成されるプロダクトを、どう美しく魅力的に見せるかを示した実験的なコンセプトモデルになります。
デザイン・モデリングはDiGITAL ARTISANの小野 正晴が行い、この技術の特徴である有機的な自動生成される形状をベースに、CGソフトウェアで彫刻的な処理を行ました。
作成されたデータは、JSRが代理店として展開するCarbonプリンターの精密な造形と、キャステムのロストワックスと呼ばれる高精度な鋳造技術で製作されています。
Carbonプリンターは、独自のCLIP(Continuous Liquid Interface Production)技術により高速造型、造形物自体の優れた精度および物理的特性を実現している最先端の3Dプリンターです。
また、シューデザイナーとして同社に参加するAYATO TSUMAGARIが、ヒールとの調和と全体のウェイとバランスを考えた、シンプルなデザインを行いました。
また、鋳造ウェッジヒール製作にあたって体重の動き、耐久性などの観点からも監修を行っています。
アッパーには革とネオプレーンというクッション性・耐熱性や耐寒性にも優れた、ダイビング用のウェットスーツとして使われている素材を用いることで、高いクッション性と着脱を繰り返しても問題のないフィット感の向上、金属のヒールソールの重さを感じさせない脚との一体感を実現させています。
DiGITAL ARTISANはこのようなデジタル技術から生まれる、未だ世に無いモノを生み出す実験的な試みを、家具・アート・ファッション・VRなどモノ・コトの分野を問わず、今後「Open artisanal project」として定期的に発信していく予定であり、今回のプロダクトはその第一弾となります。
デジタルの職人を結集した、未来のものづくりに期待が高まりますね!