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Autodesk University 2016 レポート ブランチ&マージ クラス

こんにちは、スリプリの三谷です。

Autodesk University 2016 レポート第11回目の今回はブランチ&マージのクラスです。

ブランチ&マージとは、Fusion360のコンセプトでもある、皆がコラボレーションしてモノづくりを行うための重要な機能です。新機能として紹介された記事を読んで、これは何だろう?と疑問に思われた方も多かったであろう機能をご説明します。

ブランチ&マージと言っても馴染みのない言葉なので、わかりやすく説明します。「ブランチ」というのは「枝」とか「支流」という意味がありまして、分岐するイメージです。「マージ」というのは「合併する」とか「合流する」という意味がありまして、まさに合流するイメージです。

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デザイナーやエンジニアといったモノづくりにかかわる方はお分かりいただけると思いますが、何かの製品を作り上げるためには、様々な試行錯誤を行います。「こんな形はどうだろう」、「今作ったのは没にして途中から考え直そう」、「今度はうまくいった、これを採用しよう」といった、紆余曲折を経て製品は出来上がっていきます。
これらの作業は通常、ファイルのバージョンをフォルダごとに分けて管理するか、「パーツ_構想案1」といったファイル名での管理などを行っています。

ブランチ&マージ機能のキーコンセプトは、ある製品の設計を行う上で、試行錯誤をブランチ(支流化)し、他の人が行った変更をマージ(本流化)することで、複数人での設計を効率化し、真のコラボレーション設計を行おう、ということになります。

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具体的な機能としては、ブランチされたデータでそれぞれの設計が進んだ後は、それぞれのデータに何が起きているのか(新規作成されたのか、形状が変更されたのか、部品がなくなったのか、競合していないか) を比較することができ、どの部品をマージすればいいのかを確認し、いつでも枝分かれでき、いつでもマージできます。

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将来的には、ブランチされた複数の3Dモデルの形状比較もできるようにする予定もあるそうです。この機能が付くことで、ほかの人が作ったモデルを使い回すことが非常に簡単になります。

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また、他のCADで作られたデータを直接開く機能や、Deep Copyと呼ばれる、あるアセンブリに関連するパートも含めてコピーを行う機能も実装予定とのことです。
Fusion360のコラボレーション機能の将来が楽しみですね!

この後も、最新情報をお伝えしていきますのでお楽しみに!!

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