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大東建託が3Dスキャナによる周辺点群データを活用した施工管理システムを開発へ!

こんにちは!Chisatoです。
本日のtopicsは、大東建託株式会社による、3Dスキャナによる周辺点群データを活用した施工管理システムをご紹介します。

大東建託株式会社は、株式会社イクシスと共同で、業界初となる、3Dスキャナによる周辺点群データを活用した施工管理システムを開発し、2021年10月より、当社の施工現場で試行を開始します。
BIM(Building Information Modeling)とは、PC上に作成した三次元の建物モデリングデータに、コストや仕上げ、管理情報などのデータを追加し、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用することですが、本システムは、3DスキャナとBIMを連携させた施工管理システムになります。


 

 

システム開発の背景

昨今、生産年齢人口の減少や高齢化が社会問題となる中、建設業においても労働力不足の解消や生産性の向上は喫緊の課題となっています。現場従事者においても、ベテラン社員から若手社員へ技術や知識を継承するにも長い年数を要するため、若手社員の育成も大きな課題となっています。
また、経済産業省は「2025年の崖」として競争力低下による経済損失を指摘しており、企業の9割以上がDX未着手または途上であることが明らかにされています。
そのような中、業界の課題解決と、DX推進が必要と考え、2020年10月より、本システムの開発に着手しました。

施工管理システムの概要

従来、建物を建設する前、設計図面をもとに建物の配置や躯体、設備配管などの施工位置を、2~3名で確認・検査をしていました。確認・検査項目は、着工から完成までの各工程で多数にわたり、さらに二重チェックなどが必要となるため、多くの時間を要するとともに、人的作業によるヒューマンエラーが懸念されていました。
本システムは、現場従事者がタブレットやスマートフォンを通して建物や躯体の完成イメージをARで確認することができるため、従来、設計図面を見ながら照合していた確認・検査業務を効率的に行うことができます。また、ヒューマンエラーがなくなるため、品質管理の精度向上にもつながります。
まず、更地の状態で3Dスキャナを用いて近隣建物や敷地全体の点群データを取得し、位置情報を把握します。その後、建物や躯体の情報を設計図面からBIMによって3D化し、点群データのなかに正確に配置するよう各データをリンクします。これにより、建物や躯体の完成イメージをARで確認することが可能となります。
本システムを対象となるすべての現場で導入した場合、建物配置や配筋、上棟時の検査にかかる時間は従来と比較し、56%削減可能となります。
今後はさらに、ARクラウドと連携することで位置補正を自動的に行い、誤差を極めて小さくするほか、鉄筋や金物などの施工不備箇所がエラー表示されるシステムを開発中です。ARクラウドと連携したシステムについては2022年度中の導入を目指します。

本システムで確認・調査が可能なもの

①建物の配置
②基礎配筋、スリーブの位置、種類
③アンカーボルトの位置
④配管の位置、種類、ルート
⑤壁・間柱・金物の位置
⑥開口・下地の位置
⑦外壁サイディングの貼り分け

 

BIMと連携し、住宅建設の施工管理の効率化と品質管理の精度向上を図る、3Dスキャナによる周辺点群データを活用した施工管理システムに注目です!
 

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