3DCADソフト「Onshape」からSOLIDWORKSにインポートするやり方とは?

キャド研

全ての作業をクラウド上で行える3DCADソフト「Onshape」は、大手3DCADソフトSOLIDWORKSの元開発者が開発したもので、SOLIDWORKSとは操作性が類似している他SOLIDWORKSとの互換性もある程度有しています。
このためSOLIDWORKSで作成したCADデータをOnshapeで編集したり、逆にOnshapeから書き出されたCADデータをSOLIDWORKSにインポートすることが可能です。
今回は、OnshapeからSOLIDWORKSにインポートする方法について説明します。

クラウドで動作する3DCADソフト、Onshape

Onshapeは、クラウド上で動作する3DCADソフトです。
フルクラウドでありながら、ブラウザ上で作業できるほどの軽快な動作と、基本機能を無料で使うことができる点で注目を集めています。
大手3DCADソフトSOLIDWORKSの元開発者が中心となって開発したソフトであるため、使い勝手や機能はSOLIDWORKSと似ているほか、ファイルの互換性も有しています。
インストール作業は不要で、アカウント登録を行うだけですぐ利用可能です。

Onshapeの利点の一つに、ブラウザ上で動作するフルクラウドのソフトであるという点が挙げられます。
つまり、ブラウザが搭載されているデバイスであれば、WindowsやMacといったOSの種類や、パソコンやタブレット端末といった端末の種類を一切問わず、様々な環境でOnshapeを使うことが可能です。
例えば、会社で作成したCADデータを移動中にOnshapeで確認するといった使い方や、出張中に部下が作成したCADデータをその場でレビュー・修正する、といったような使い方もできます。

また、Onshapeの無償版では、作成したデータがすべてパブリッシュ(公開)状態となるため、企業で秘匿性の高いデータを扱う場合は有償版を購入することをおすすめします。
1ユーザあたり年額1,500ドルの有償ライセンスを導入した場合、データは独自のクラウド環境に保存され、社内でのデータ共有などクラウドベースの利点を活かしつつ設計を行うことができます。

Onshapeで作ったファイルをSOLIDWORKSで編集するための方法

フルクラウドのCADソフトであるOnshapeは、ファイルに変更を加える度に自動でクラウド上の保存領域に対して保存が行われます。
そのため、SOLIDWORKSをはじめとする他のCADソフトに読み込ませるには、Onshapeで編集したクラウド上のファイルを別形式でエクスポートしてローカル環境にダウンロードする必要があります。

Onshapeでは、パーツファイルとアセンブリファイルのそれぞれをエクスポートすることが可能です。
エクスポートされるパーツファイルは、以下のファイル形式で出力可能です。

  • Parasolid
  • ACIS
  • STEP
  • IGES
  • SOLIDWORKS
  • STL

また、アセンブリファイルは、エクスポートする際に以下のファイル形式から選択します。

  • Parasolid
  • STEP

パーツファイル、アセンブリファイルの両方について、どのファイル形式でもSOLIDWORKSへのインポートに対応しているため、相性や他のソフトで使用するケース等も考慮して、エクスポートするファイル形式を選ぶと良いでしょう。
エクスポートされたファイルがダウンロードされたら、そのファイルをSOLIDWORKS側のインポート機能を使用して読み込ませます。
なお、SOLIDWORKS形式のパーツファイルを読み込む場合は、インポートではなく「既存ドキュメントを開く」扱いとなります。
これは、SOLIDWORKS側でファイル形式の変換を行う必要がないためです。

注意点として、SOLIDWORKS側にOnshapeで編集・エクスポートしたファイルをインポートした場合、Onshape側の編集履歴はそのままの状態で残っておらず、SOLIDWORKS側の履歴機能をそのまま使用して確認することができません。
SOLIDWORKS側で編集履歴を閲覧する場合は、「フィーチャ認識機能」を使って確認するようにしましょう。
2つのソフトをまたいで編集作業をする際には特に注意が必要です。

Onshapeで作ったファイルをSOLIDWORKSにインポートする具体的なやり方

以下では、Onshapeで作ったファイルをSOLIDWORKSにインポートする場合、具体的にどのようなやり方でインポートまでの作業を行うのかについて、順を追って説明します。

Onshapeで作ったファイルをエクスポートする方法

Onshapeの画面上で、「Part Studio」または「Assembly」のタブを右クリックするか、エクスポートしたいパーツを直接右クリックして、メニューを開きます。
メニュー項目の中に、「Export」という項目があるため、クリックします。すると、ダイアログボックスが表示されるため、保存するファイル名を入力し、ファイル形式やフォーマット、単位を選びます。
エクスポートが完了すると、ファイルがローカルストレージにダウンロードされています。

なお、「Part Studio」タブからExportを選択した場合、エクスポートオプションとして、「Export unique parts as individual files」というチェックボックスがあります。
デフォルトではチェックが入っていますが、このチェックを入れた状態で出力した場合、Part Studioで作成したコンポーネントを構成するパーツがそれぞれ独立したファイルとして出力されます。
コンポーネントをまるごとひとつのパーツファイルとしてエクスポートしたい場合は、チェックを外します。
ただし、この場合各パーツが結合した状態で出力が行われることに注意してください。Onshape側で行った作業でコンポーネントの構成をこれ以上編集することがない場合には、チェックを外して出力すると良いでしょう。

SOLIDWORKS側にインポートする方法

SOLIDWORKSを開いて、Onshapeでエクスポートしたファイルをインポートします。
メニューから「ファイル」>「開く」をクリックして、インポートオプションを選択するダイアログボックスを開きます。
続いて、インポートしたいファイル形式を選択します。一部のファイル形式では、インポートオプションとして、いくつかの項目を追加で設定する必要があります。
ダイアログボックス内の「オプション」をクリックして、ファイル形式ごとに定められたオプション項目の設定を行います。
最後に、使用するファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックすると、ファイルのインポートが行われます。

なお、ファイル中にサーフェスがある場合、サーフェスの状況によっていくつかのパターンに分かれます。
非表示面が存在する場合は、サーフェスフィーチャとして認識されます。
また、サーフェスを編み合わせたソリッドが存在する場合は、ソリッド形状がベースフィーチャとして認識されます。
このベースフィーチャに新たなフィーチャを追加することは可能ですが、ベースフィーチャそのものに編集を加えることはできません。
ただし、サーフェスの編み合わせに失敗した場合は、それぞれのサーフェスがサーフェスフィーチャとして認識されます。
サーフェスに複数の閉じたボリュームがある場合には、それぞれのボリュームが部品として認識され、位置関係を記録したアセンブリファイルが生成されます。

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