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【2024】建築CADを2DCADと3DCADで徹底比較!好きな建築CADを見つけよう

こんにちは、濱谷です。
今回は、建築業界で利用されている3DCADと2DCADの特徴をまとめてみました。
それぞれのソフト比較の参考にしてください。

建築3DCADソフトの紹介

まずは建築に向いている3DCADソフトを紹介していきます。

Revit

Autodesk社が開発しているRevit

Revitは、このサイトのメインテーマである「Fusion 360」を開発している、Autodesk社が販売を行うBIM機能に特化したCADソフトです。
適応業務としては、建築設計・構造エンジニアリング・機械・電気・配管(MEP)および建設施工と幅広く対応しており、各分野間での共同設計プロセスをサポートしています。
また、Revitには様々な拡張モジュールがAutodesk社から提供されており、日本ユーザー向けに特化したもの(Autodesk Revit Extensions)や、モデルや図面を作成するのに便利なツールなどもあります。
成果物としてのドキュメントの作成も容易に可能です。

平面図・立面図・断面図などの図面に加え、建具表や面積表などの集計表、3Dビュー、レンダリングなど様々なドキュメントとして生成されます。
Revitの使い方を習得したい方は、BIM・Revit入門セミナーがおすすめです。

建築3D CAD「Revit」

Revitの基本情報

以下の2つのライセンスが選択できます。
また、30日間の無料体験版もあります。

1年間ライセンス 427,900円(税込)
3年間ライセンス 1,283,700円(税込)

ArchiCAD

ArchiCAD

ArchiCADは、ハンガリーGRAPHISOFT SE社が開発しているCADで、パーソナルコンピュータ上で2次元および3次元図面を作成できる初めてのCADとして知られています。
Revitと同じくBIMとして有名なCADソフトで、設計から環境シミュレーション、施工管理や建物の管理維持までの建築に関するワークフローを一元的に行える高機能ソフトです。

特徴的なところは、一般に「スマートオブジェクト」と呼ばれるデータの豊富なパラメトリックオブジェクトで作業し、「バーチャルビルディング」と呼ばれる仮想の建築要素を作成する、という他のCADとは違ったアプローチであることや、2次元および3次元の両方の画面上で作業することができるようになっていることです。
3次元の情報から常に2次元の平面図、立面図、断面図が3次元のバーチャルビルディングモデルから自動的に生成され、常時更新されます。
これによって各図面間の齟齬や修正ミスが起きにくく、設計業務の正確性やスピードをあげることができます。

また、設計者が視覚的に入力できるよう、壁・柱・梁・スラブ・屋根など建築専用コマンドを予め用意していますので、初めての導入でも、日頃から使い慣れた建築部材や建築要素を使用することが出来るため、スムーズに導入が可能です。
作業の効率化においても、GRAPHISOFT BIMサーバーに連携することで全ての情報が集約されますので、コラボレーションなどを通して効率の良い設計が可能です。

ArchiCAD

ArchiCADの基本情報

Archicadは全てのライセンス形態において、インストールは何台でも可能(無制限)です。利用用途に合わせて、ライセンス形態の組み合わせや複数のネットワークライセンスの構築も可能です。
ネットワークライセンスの場合、2ライセンス以上が必要になります。
ArchicadとArchicad Soloの大きな違いはチームワーク機能(一つのBIMモデルへの共同アクセス)の有無です。
チームワーク機能はBIMcloudによって、効率的で革新的なBIMコラボレーションを実現します。
設計チームでBIMを導入される方にはArchicadを、チームによる共同作業を必要とせず単体(Solo)で作業をされる方には、Archicad Soloを推奨します。

Archicad (Windows / Mac) 1,016,400円(税込)
Archicad Solo (Windows / Mac) 508,200円(税込)

Vectorworks

Vectorworksのロゴ

米Nemetschek Vectorworks社が開発を行い、日本ではエーアンドエー株式会社が販売を行っているCADソフトです。
高性能な汎用作図機能に専門分野別(建築設計、宅地造園、舞台照明、機械設計)の設計支援機能、拡張機能を持つ3DCADで、2Dの機能も持っています。

製品のラインアップとしては、

  • 最上位のDesigner
  • 建築設計やインテリア・ディスプレイデザインに向いたArchitect
  • 都市計画や、公園、造園に向いたLandmark
  • ステージ設計、ライティング設計などエンタテインメントデザイン向けのSpotlight
  • 2D/3Dのベーシック版Fundamentals

に分かれており、用途に応じて必要なパッケージを選択可能です。
Vectorworksは、作図エンジンにParasolidモデルカーネルを採用した、ソリッドモデラーです。

主な機能としては、ズームインとズームアウトの図面を同時に見ながら進めたり、3Dモデルを正面、側面、斜めの状態を同時に見ながら進めたりすることの可能な「マルチビューウインドウ」や、レンダリングしたものをパノラマビューで取り出したり、スマートデバイスなどでも見ることが可能であり、さらにVRゴーグルなどでバーチャルリアリティー体験が出来るような機能もあります。

Vectorworks

Vectorworksの基本情報

Vectorworksは、PCごとにライセンスを管理するスタンドアロン版と、サーバー/クライアント型で大規模なライセンス管理、運用可能なサイトプロテクションネットワーク版での価格に分かれます。

Vectorworks Fundamentals 368,500円(税込)
Vectorworks Landmark 490,600円(税込)
Vectorworks Spotlight 490,600円(税込)
Vectorworks Architect 490,600円(税込)
Vectorworks Design Suite 612,700円(税込)

SketchUp Pro

SketchUp Pro

基本設計の初期段階から最終の建設管理までトータルで利用可能なCADです。
プログラムの作成や図式化・集積化・デザイン開発・細部化・ドキュメントの作成、RFIへの対応など、図面が必要なところにはほぼ対応しています。
WindowsだけでなくMacでも動作します。

3Dの機能としては、プッシュ/プル・クリック・移動など手の延長のように動作するように設計されています。
また、マウスポジションによる推定機能が充実しており、思い通りに描けるということを重視しています。
操作や機能が易しく直感的に設計できるので、初心者や3DCADを初めて導入する人でもスムーズな導入ができます。
モデルはサーフェスモデルのポリゴンモデルですが、擬似曲面のモデリングもレンダリング時に可能となっています。

SketchUpには、サンドボックスと呼ばれる自由曲面を作成するツールが用意されていますが、人体や自然造形、自動車のボディなどの複雑な曲線を精密に作るには高い習熟レベルが必要となります。

通常の3DCADでは、モデリングとレンダリングが分離されており、軽量なモデリングで主に作業を行って最終の表現をレンダリングで行うものが多いのですが、SketchUpでは最初からレンダリングを行った状態となります。
そのため画面に表示されている状態が最終の出力となり、ポリゴン数の多いモデルには高性能なPC/グラフィックボードが必要となります。
光源は太陽光の濃淡の身となっているので、屋内照明などの拡張を行うにはサードパーティ製の外部プラグインが必要となっています。

SketchUp Pro

SketchUpの基本情報

SketchUp 2013より、無償版(SketchUp Make)の商用使用が禁止となりました。
営利目的または営利団体が使用する場合には、Pro版が必須となります。
SketchUp Pro サブスクリプションは、1年単位で使用料を支払い、SketchUpを使用するライセンス形態のことです。
1年間の利用権を借りるという形式なので、永続的に使用できません。

SketchUp Pro サブスクリプション 62,260円(税込)

BIM建築 3DCAD「Revit」を学ぶなら「Revit入門セミナー」がおすすめ!

Revit入門セミナー

ビズロードが開催している「Revit入門セミナー」は、建物一棟の3Dデータを作成しながら業務内容にそってRevitの使い方、操作を習得できるため、受講後にすぐに業務でRevitを利用できるようになります。
Revitの学習教材としてはもちろん、CADの社内研修や新人教育としても利用されている人気のセミナーです。

Revit入門セミナーの特徴

Revit入門セミナーは、Revitの操作を習得することで、実際の業務でBIM/Revitを活用できるようになることを目指します。
実際に、建物一棟の3Dデータを作成しながらRevitの操作を習得!

3Dデータの作成は、平面図、立面図、矩計図の作成と同時並行で行うため、2DCADの経験を活かしながら3Dモデルの作成を行うことができます。
また、作成した3Dモデルを基に各種設計図書の作成方法を学べるため、受講後すぐに業務でRevitを利用できるようになります。

学習イメージ

建築2DCADソフトの紹介

次は建築用の2DCADソフトを紹介していきます。

AutoCAD Architecture

AutoCAD Architecture

米Autodesk社のAutoCADを建築分野向けに特化したパッケージで、建物の設計から設計図書の作成までをサポートしています。
壁、ドア、窓などの建築に必要な機能追加や、新築だけでなくリノベーションの設計に必要な機能も備わっており、既設、解体、新設とオブジェクトを分けて扱うことが可能です。
また、詳細コンポーネントという、オブジェクトとしては扱えない、形が一定でないものや切り取られてしまい現場で加工される材料のようなものを簡単に扱える機能もあり、より建築分野に特化した便利な機能が追加されています。
Roombook機能で内部仕上を複数管理でき、同一構造の部屋で内装の違いを表現可能です。

AutoCADの使い方を習得したい方、はAutoCAD習得セミナーがおすすめです。

AutoCAD Architecture

AutoCAD Architectureの基本情報

AutoCADのArchitectureツールセットにより、生産性が飛躍的に向上します。

サブスクライブ(新規購入) 231,000/年(税込)

DRA-CAD LE

DRA-CAD LE

株式会社建築ピボット社が開発する、3次元CAD DRA-CADの2次元機能に的を絞ったエディションで、直感的な操作性と高いカスタマイズ性を持つ国産の建築設計CADです。

マウスだけではなく、タッチパネルを意識したマルチタッチ機能もあり、直感的に利用可能です。
また紙ベースの地図をスキャナで読み込み、ベクトルデータに変換が可能で、建築物の周辺土地の情報として利用できます。

平均地盤面算定や木造壁量計算・N値計算などさまざまな計算機能と、必要図書のチェックおよび申請用の図面作成機能もあり、建築業向けの必要な機能を備えています。

DRA-CAD LE

DRA-CAD LEの基本情報

これから新規購入する方は、下記表の評価価格になります。
現在、設計者・技術者の業務を支援する新サービス「DRA-CAD アソシエイト」が展開されており、DRA-CAD アソシエイト会員にはコスト面でのメリットをはじめたくさんの特典があります。

  • バージョンアップ費用はもちろん会員プログラムを無料で利用可能
  • DRA-CAD をより効率よく使うためのセミナー、勉強会などへの優先案内
  • 構造システム・グループの新製品を優待価格でご提供
DRA-CAD20   建築設計・製図CAD 209,000円(税込)
DRA-CAD20 LE   建築2次元製図CAD

104,500円(税込)

Jw-cad

Jw-cadは無料の2DCADソフトとして有名な、建築設計機能に特化したCADソフトです。
開発に建築士が携わったこともあって、ドラフターを用いた手書きの製図に近い感覚で図面作成ができ、建築設計事務所で多く使われいるCADソフトです。
建築用の設備データや製図記号が多く標準でセットされている他、ネット上で無料データが多く提供されているので、そうしたフリーデータをダウンロードして利用することでスムーズにクオリティの高い設計図面を作成できます。
また、グリッド機能によってアクソメ図や建築パースを簡単に書くこともでき、デザイン的な業務もこなすことができます。

参考記事:無料CADソフトJw-cadの使い方まとめ

Jw-cad

Jw_cadの基本情報

Jw_cadは、Windows Vista・7・8・10上で動作する2D(2次元)汎用CADソフトウェアです。
無料で商用利用が可能なソフトになっています。

Revitの使い方を習得したい方は、Jw_cad基礎セミナーがおすすめです。

AutoCAD互換CAD

AutoCADとの互換性を重視したCADで、AutoCADよりも低価格に導入できることがメリットとして挙げられています。
古くは、AutoCADのデータ形式DWGの読み書きができれば互換CADといわれていましたが、最近では操作性においてまで似たようなものでないと互換CADとは言わなくなってきました。

主なAutoCAD互換CADといわれているのが、ARES(旧JDraf)・BricsCAD・IJCADなどがあります。

ARES(旧JDraf)

ARES(旧JDraf)

AutoCADだけではなく、JWWに近い感覚でも利用でき、LISP・C#・C/C++によるカスタマイズも可能です。

ARES(旧JDraf)

価格

ARESの主なラインナップと価格(定価)です。
体験版もあり、メーカーサイトからダウンロードを行うことができます。

ARES Standard スタンドアロン版 63,800円(税込)
ARES Standard スタンドアロン版 アップグレード 31,900円(税込)
ARES Standard ネットワーク版 79,200円(税込)
ARES Standard ネットワーク版 アップグレード 39,600円(税込)
ARES Commander スタンドアロン版 90,200円(税込)
ARES Commander スタンドアロン版 アップグレード 45,100円(税込)
ARES Commander ネットワーク版 112,750円(税込)
ARES Commander ネットワーク版 アップグレード 56,650円(税込)
ARES Commander スタンドアロン版 with Trinithy 106,700円(税込)
ARES Trinithy 1年ライセンス 16,500円(税込)

建築CADを徹底比較!2DCADと3DCADの特徴まとめ

今回は、建築業界で利用されている3DCADと2DCADの特徴をまとめてみました。
さまざまなCADがありますが、その中でもBIM建築3DCAD「Revit」を学ぶなら「Revit入門セミナー」の受講がおすすめです。
セミナー形式であれば分からないことも直接講師に質問することができるので、スキルアップに繋がります。

今回の記事を参考にして、自分に用途に合った建築CADを探してみてくださいね。

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