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手軽な価格帯の3Dプリンターが魅力!XYZプリンティング社のショールームで見た注目の機種とは?!

いざ自分で3Dプリンターを購入しようと考えたとき、やはり気になるのは価格だと思います。
とりあえず使ってみたい! という意気込みで、数十万円の3Dプリンターを見ると気が引けてしまいますよね。

今回見学させていただいたのは、3DプリンターメーカーのXYZプリンティングさん。
一度でも3Dプリンターの購入を考えたことがある人は、目にしたことがある名前かもしれません。

XYZプリンティングさん

XYZプリンティングとは

XYZプリンティング(XYZ printing)は、台湾を拠点として2013年に設立されたメーカーです。
誰もが手軽に購入でき、簡単に扱える操作性を特徴とした3Dプリンターの製造を行なっています。

本社がある台湾の他に、日本、アメリカ、欧州、中国など、グローバルな展開をしています。
(ちなみに今回は日本支社にお邪魔させていただきました。)

FDM法を採用した3Dプリンター「ダヴィンチ」シリーズがとても有名です!

ショールームには展示物がたくさん

XYZプリンティング-展示物1

ショールームでは、ダヴィンチシリーズで出力した、たくさんの造形物を見ることができます。

XYZプリンティング-展示物2

造形物のほとんどは後加工をしていない状態で展示されています。
いろいろな材料のフィラメントにも対応していてカラーも豊富です。

XYZプリンティング-展示物3

この恐竜の頭がい骨は、上顎と下顎の2つのパーツが組み合わさってできています。
かっちりはまるので精度が優れていることがわかります。

XYZプリンティング-展示物4

こちらは光造形方式を採用した「ノーベル」シリーズの造形物。

XYZプリンティング-展示物5

壁沿いには、現行のダヴィンチシリーズがずらりと並んでいます!

XYZプリンティング-ダヴィンチシリーズ

数あるシリーズの中から注目の機種を聞いてきたので、ご紹介します!

注目の機種1:ダヴィンチ nano w

ダヴィンチシリーズの中でも家庭向けで売れ筋となっているのが、小型モデルの「ダヴィンチ nano w」です。

XYZプリンティング-ダヴィンチnano w

コンパクトサイズで、一見3Dプリンターらしくない、とてもかわいい見た目をしています。(笑)

ダヴィンチ nano w」は、誰でも使える簡単な操作性と安全性を備えながら、41,800円という驚きの価格設定がされている3Dプリンターです!
データがあればワンタッチでプリントできる手軽さもあって、入門機に選ばれることが多いそうです。

注目の機種2:ダヴィンチ Color /Color mini

FDM(FFF)法の3Dプリンターとしては世界初のフルカラー印刷が可能なシリーズです。
カラーの出力には、CMYK(ダヴィンチcolor miniはCMY)のインクジェット技術を採用しています。

左が「ダヴィンチColor mini」、右が「ダヴィンチColor」です。
ダヴィンチColorのサイズを小さくし、より技術を向上させたものがダヴィンチColor miniになります。
筐体に私が反射して写っているため、少しぼかさせていただいております。(汗)

XYZプリンティング-ダヴィンチColor/Color mini

扉を開けると、こんな感じでインクカートリッジが搭載されています。

XYZプリンティング-ダヴィンチColor/Color mini-2

最新のダヴィンチColor miniだとインクカートリッジもコンパクトになっています。

XYZプリンティング-ダヴィンチColor mini-CMYインクカートリッジ

このインクを使って、専用の白いフィラメントに着色します。
造形時間は通常のプリンターの2倍を要します。
しかし造形と並行して着色されていく仕組みなので、完成時にすぐフルカラーの造形物を取り出すことができます。

実際の造形物がこちらです!

XYZプリンティング-ダヴィンチColor-造形物1

前と後ろ、どの方向から見ても複雑な模様が表現できていることがわかります!

XYZプリンティング-ダヴィンチColor-造形物2

先述のとおり白いフィラメントに着色しているので、研磨すると色が剥げてしまう弱点があります。
ちなみにインクを使用しない通常のプリントも可能だそうです。

また、プラットフォームは着脱式になっていて、機械から簡単に取り外すことができます。
写真のようにぐにゃっと曲がるので、完成した造形物を剥がしやすくなっています。びっくり!

XYZプリンティング-ダヴィンチColor-着脱式プラットフォーム

気になる価格は、
ダヴィンチColorが470,800円、ダヴィンチ Color miniが272,800円です。

フルカラー3Dプリントに対応した機種をこの価格にできるのは、XYZプリンティングさんの強さですね……!

注目の機種3:ダヴィンチ Super

ダヴィンチColorと同様、ダヴィンチシリーズ内のハイグレードモデルとしてラインナップされているのがダヴィンチSuperです。
ダヴィンチSuperはXYZプリンティング製品では最大サイズを誇る大型の3Dプリンターです。

XYZプリンティング-ダヴィンチSuper

最大造形サイズが300 × 300 × 300mmと、大型のプリントに対応しています。

XYZプリンティング-ダヴィンチSuper-造形物

専用ノズルが要りますが、カーボンPLAやメタリックPLAといった特殊な材料も使うことができます。
造形を途中で停止して別のフィラメントに変えれば、写真のような2色や3色の造形も可能です。

オフィスや工場向けに開発されたということもあって、よりプロフェッショナル向けの機種としておすすめしているそうです。
価格は、459,800円です。

まとめ

今回は、XYZプリンティングさんを見学させていただきました。

個人的に気になったのは、FDMのフルカラー3Dプリンターですね。
他社にないものでとても新鮮に映りましたし、30万円を下回る価格(ダヴィンチColor mini)には驚きました!
このフルカラー技術があれば、ものづくりにおける表現の幅がぐっと広がると思います!

また、ダヴィンチシリーズの特徴のひとつ、「誰でも操作できる使いやすさ」にも魅力を感じます。
手頃な価格はもちろんのこと、初心者でも迷わない操作性の良さは、大人だけでなく、お子さんの教育にもおすすめできると思います!

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