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展示会から見えた!3DCAD・IoT・AIの今

こんにちは、三谷です。

今日は設計製造ソリューション展、通称DMSに来たレポート第二弾です!(第一弾はこちら

今回は3DCAD関連や、AI・IoTの情報をお伝えします。

まずは3DCADゾーンです。
一番入り口に近いところに、PTCジャパンのブースがありました。

PTCジャパンブース

PTCのロゴマークは、フィジカルとデジタルの融合を示しているそうでして、実際のものとCADデータのようなデジタルデータを融合しようとされているそうです。
(ロゴの上がPhisicalの「P」、下がDigitalの「D」)

PTCジャパン-ロゴ

そのため、3DCADのCreoと、3Dデータを活用するAR、そして実際の物質世界につないでいくIoTを総合的に連携されていることを推されていました。
3次元化しよう、というだけでは次世代のものづくりに対応できないという姿勢なのでしょう。

IoTに関しては、以前記事を書きましたThingWorxというIoTプラットフォームのソフトウェアを持たれているので、製造業IoTの効率化へ期待が持てますね。

参考記事:産業系のIoT(IIoT)プラットフォーム、ThingWorxとは

PTCジャパンブース

更に奥に行くと、とても人を集めていたブース、ソリッドワークスがありました。

ソリッドワークス

ミッドレンジCADのデファクトスタンダードに近いこの製品は、3次元CADとして日本のシェア48.6%ということを謳われていました。
機械設計を得意としているため、解析との連携等を推されていました。
自動車のような複雑な曲面は、同じダッソー・システムズが持っているCATIAを利用することもできます。

ソリッドワークス

こちらはそのハイエンドCAD、CATIAのブースです。

車産業に強く、トヨタ・ホンダ等で使用されています。
1ソフトあたりの値段は高額ですが、モジュールも豊富で、様々なアセンブリにも対応可ということを謳われていました。

CATIAブース

最近ではAI・機械学習の事業もスタートされているようで、製薬会社さん向けのソリューションも提供されていました。

私もVOST AI研究所としてAI関連の事業を行っていますが、製薬会社様とのお付き合いも多くあります。
京大と理化学研究所さんが進めるLINCというコンソーシアムにおいても、新しい薬を作る創薬という分野で機械学習を活用されようとされています。

AI・機械学習ブース

また、今回は部品メーカーのMISUMIさんも大きなブースを出されていたのが印象的でした。

MITSUMI

Meviyというサービスを使うと、3Dデータをアップロードするだけで簡単に部品制作の見積もりができてしまうというものです。

3Dデータを自動認識した公差情報の割り当てができるなど、熟練の人でなくてもものが作れるような簡単で早いプラットフォームを提供されていると感じました。

誰でも利用できるので興味がある方は試してみてください!

Meviy

Siemensさんは2ブース出されており、片方は3DCAD、もう一方はIoTのマインドスフィア(Mindsphere)でした。

Siemens

IoTプラットフォームという意味では冒頭でご紹介したPTCのThingWorxと同じイメージですが、こちらはクラウドに特化しているそうです。

各デバイスからのデータの集約は別途販売しているエッジ製品か、ユーザー側で各デバイスのAPIを集約してほしいということでした。
また、クラウドということでAI・機械学習が開発できる環境自体を提供されているそうです。

Siemens-Mindsphere

AI関連だと、マテリアル開発のシミュレーション、製造業の需要予測、SCM(物流・生産計画)の立案、画像認識による外観検査などの展示が目立ちましたね。

ただ、AIは1つ作って終わりという世界ではないので、パッケージ化で簡単導入ということを謳われている会社さんはほぼありませんでした。

AIブース-①
AIブース-②
AIブース-③

いかがだったでしょうか?
私は最新の技術を広くピックアップしているため、3DCADから3Dプリンター、AI、IoTまで見るところが多くて大変でした笑

このような最新技術をそれぞれしっかり理解していることで、それぞれ違った見方で展示会が見れるので非常におもしろかったです!

皆様も機会があればこういった展示会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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