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AI(人工知能)に奪われる仕事の特徴

今回は、今話題のAIや人工知能について話題になっていることをご紹介したいと思います。

目まぐるしいAI技術の発展

目まぐるしいAI技術の発展

人工知能、AIは現在目覚ましい発展をしており、世界中の研究者が研究・開発をしている分野です。
自動運転などの技術も開発されており、すでにオートパイロットAI搭載の自動車が実験段階に入っている国もあり、2018年3月にはAIによる自動運転の死亡事故も発生してしまいました。
痛ましい事故は起こりましたが、より自動運転AIの開発が進んでいけば、人間が自動車を運転する必要がなくなる時代がくると言われています。そうすると、運転手という仕事がなくなるでしょう。このように、AIに仕事が奪われるという考え方がでてきています。

この記事では、AIに奪われる仕事の特徴をまとめます。

将来AIや機械に奪われる仕事ランキングが発表

週刊ダイヤモンド2015年8月22日号に「機械が奪う職業・仕事ランキング」が掲載されました。
それ以外にも様々な雑誌や本にAIが取って代わる仕事は考察され続けています。
一部を抜粋すると以下のようになります。

1位:小売店販売員
2位:会計士
3位:一般事務員
4位:セールスマン
5位:一般秘書
6位:飲食カウンター接客係
7位:商店レジ打ち係や切符販売員
8位:箱詰めや積み下ろしなどの作業員
9位:帳簿係など金融取引記録保全員
10位:大型トラック・ローリーの運転手

他にも様々な仕事がAIに奪われると予想されています。
これらを眺めるとAIにとって代わられる仕事の特徴が見えてきます。
それは、「ルールに基づいて行う仕事であること」あるいは「単純作業や単純な力仕事であること」あるいはその両方である、ということです。

1位は小売店販売員!

1位は小売店販売員

例えば、1位の小売店販売員ではほとんどすべての仕事にマニュアルが完備されており、こうなればこうするというルールが決まっています。「商品が店舗に届いて運ばれてくれば、決まった位置に並べ」て、「客がレジに来たらバーコードを読み取ってお金をもらう」という具合です。

従来はこの商品の管理が困難であると言われていましたが、ICチップの進化と小型化で商品一つ一つの管理が非常に容易になりました。

バーコード読み取りの困難さは、まず形の違う商品が壊れないように機械が掴む、バーコードの位置を探す、正しく読み取り機を当てて読み取るという画像処理技術に頼って処理しようと考えたからです。ICチップを用いれば、これらを通さずに例えば空港のようなゲートを通すだけで、商品の計算ができるようになります。
機械が高額でまだ人件費を支払った方が安価なので販売員の仕事はありますが、機械が普及し安価に手に入るようになれば一気に小売店販売員の仕事がなくなるでしょう。
さらに、機械は疲れず、ミスもなく業務を行えるので24時間稼働させることができます。
小売店経営者の立場を考えれば、コストがかかる以外の導入しない理由が見当たりません。

士業関係はAIが得意とする分野

士業関係はAIが得意とする分野

2位の会計士の仕事がAIに奪われるというのは意外に思うかもしれません。
しかし税務処理は法律というルールによって行われるもので、ルールをすべて記憶して忠実に守ることは、機械の一番の得意分野です。また、現在の監査法人の業務はチェック作業が多くを占めています。ルールに基づいて正しいか、正しくないかを判断することもAIには容易にできることです。
これらのことから、会計士の仕事がAIに奪われるという結果になりました。

ですが、これは会計士の「多くの単純作業」をAIが補ってくれるということを示しているにすぎません。一部の人間にしかできない監査の仕事に関しては現状、AIが肩代わりすることは難しいです。なので、見方を変えると「より高度な監査を求められるようになる」ということになります。

1位、2位にランキングされた小売店販売員と会計士について簡単に述べましたが、いずれにせよ「ルールに基づいて行う仕事」や「単純作業」は、コストが人を雇うより下がった時点でどんどんなくなっていくと考えられます。
自動運転の技術はすでに安価で提供されつつあり、開発も進んでいます。
50年後には車の運転をするのは物好きの趣味人だけになっているかもしれません。

仕事をAIに「奪われる」のか

仕事をAIに「奪われる」のか

AIに奪われる仕事の特徴やランキングをご紹介しました。
「ルールに基づいて行う仕事」や「単純作業」がなくなっていきます。
もっと言えば「考えなくてよい」仕事がなくなります。

AIの発展が目覚ましく、多くの人が人工知能にかける期待が大きくなりました。また、映画や小説の影響もあり人工知能と人間の脳が同じ構造で「考えて」いると思われがちです。

将棋や囲碁の世界でもAIは活躍し、その誤解に拍車をかけました。
もちろん人間の脳をモデル化した深層学習のような技術もあり現在の流行研究になっています。

ですが、AIは「考えて」いません。プログラムされたことをひたすら、こなしているだけです。
それが、「考えて」結果をを出しているように見えているだけです。
つまり入力に対して同じ出力を出せば、「考えて」いるように見え、AI研究はその一致率によって評価することが多いのです。
将棋や囲碁もようなゲームAIでも人間の思考をトレースして同じプロセスで手を指しているわけではないのです。膨大な計算力を駆使して、過去の人間のプレイデータから勝ちやすい手を選択しているにすぎません。ですので、きちんと人間らしく「考える」職業は現状、奪われないのです。

この記事では、AIに奪われる仕事の特徴についてまとめました。仕事を考える一助となれば幸いです。


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