こんにちは。
3Dプリンター専門店『Fabmart(ファブマート)』のショップ店員です!
今回は大規模な展示会に参加させていただきました。
「社会科見学みたい!」クラスメイトはいないけど…(笑)
と真っ先に思ったので、こんなタイトルをつけちゃいました。
小学生もびっくりの感想パレードになっちゃいそうですが、大目に見てください。
日本最大の製造業向けITソリューション展
さて。
今回行く展示会場は……
東京ビックサイト(国際展示場)です!
いつ来ても大きいと感じながら、さっそく中に入ります。
どんな展示会に参加してきたかというと…
「日本ものづくりワールド2018 第29回 設計・製造ソリューション展(通称:DMS)」です!
会期は、6/20・21・22の3日間。
同時開催展と合わせると2,580社が出展されるそうで、東ホールをめいっぱい使ってました!
以下、公式HPから概要です。
■ 日本最大*の製造業向けITソリューション展
設計・製造ソリューション展(DMS)は、CAD、CAE、ERP、生産管理システムなどの製造業向けのITソリューションが一堂に出展する専門展です。
毎年、製造業の設計・開発、製造・生産技術、情報システム部門のユーザーが多数来場し、出展企業と活発な商談を行っています。
*同種の展示会との出展社数・面積での比較
気になる当日のお天気は、
1日目:雨、2日目:曇り、3日目:晴れ。
梅雨真っ只中と考えたら恵まれたほう……?
さっき載せたビックサイトの写真は2日目に撮ったものなので、どんよりしてます。
私は1日目と2日目に参加しました!
まず向かうのは……
DMSの広い会場は、10の専門ゾーンに分けられています。
この中で私が見学したのは、もちろん「3Dプリンタ/RP」ゾーン!
来ていたおじいさんが「この辺は3Dプリンター村だね」と言ってるのを聞きましたが、まさにその通りです。
ゾーン内はどこを見ても3Dプリンターだらけ!
その中でまず向かうのは……
日本3Dプリンター
お世話になっている日本3Dプリンター様のブースへ。
Raise3D、EinScanなどの日本総代理店をつとめている会社です。
ブース内のお手伝いをさせていただく関係で、実は参加した2日間のほとんどはここにいました。(笑)
展示のメインは、Raise3Dの新商品「Pro2シリーズ」!
新たに可動式デュアルヘッドが搭載された業務向け3Dプリンターです。
(写真左:Pro2、写真右:Pro2 Plus)
実際の造形物も展示されていました。
Raise3Dの他にも、光造形3DプリンターForm2や、低価格スキャナー「EinScan」Pro/Pro+も紹介されていました。
(写真左:Form2、写真右:固定されたProの展示)
ブース前では実演でPro+を動かす様子も。通る人が立ち止まって話を聞く場面がたくさん見られました。
スキャナーは医療関係で使いたいという方が多かったです。
Raise3D Pro2シリーズのお値段は、Pro2が77万円、Pro2 Plusが107万円。
※Raise3D Pro2・Pro2 Plusは現在は生産終了
「個人でも買えちゃうねー」と考えている方もいらっしゃいましたよ。
業務向けと謳っていますが、余裕があるなら個人で持つのもアリですね〜。
ちなみにこのPro2シリーズ、Fabmartでも取扱いしております♪
3Dプリンターゾーンをまわろう
お昼を過ぎたころ、3Dプリンターゾーンをまわってみることに。
ここからは三谷さんに引率してもらってます。
先生ができて、さらに社会科見学ぽい感じに……!
では簡単に振り返ってみようと思います!
XYZプリンティング
XYZプリンティング様は、家庭でも手軽に使えるような低価格の3Dプリンターを出しているメーカーです。
新商品が並んでいました!
カラー(=インクジェットで色をつけた状態)で造形できる3Dプリンター。
後加工で着色しなくても色がつけられるってすごいですね。
お値段は10万円前後だそうです。
やすーい!
光造形方式の3Dプリンターも展示されてました。
MUTOH
MUTOH様は国産3Dプリンターのメーカーです。
一押しは新型ヘッドが搭載された、FDMのデスクトップ3Dプリンター。
高温に対応していて300℃まで設定できるとのこと。
フィラメントの設置場所がちょっと気になります。(笑)
造形物も一緒に展示されてました。
3D Systems
3D Systems様。
アメリカのメーカーで、3Dプリンター業界の大手です。
ここでは造形物の写真ばかり撮ってます。
造形物が壁にピンで留めてあります。
なんだか美術館っぽい……!(笑)
置いて展示されているものもあります。
金属でプリントしたものも。
かっこいいアートみたいな造形物がたくさん。
これだけ細かい穴も3Dプリンターで出せるんですねー!
中を空洞にできることも3Dプリンターの強みです。
空洞にすると、そのぶん軽量化できるため、乗り物のパーツ造りに役立ちます。(写真は換気ダクト)
実際に持ってみるとその軽さにびっくり。
これが実際に動いていると考えると、もっとびっくり。
3Dプリンターだと初めから空洞の状態で造形できるので、あとから加工する手間もはぶけます。
RICOH
RICOH様。
紙で印刷する通常の2Dプリンターや複合機で知る人も多いメーカーです。
3Dプリンターに関しては他社製品を多くラインナップしています。
ブースに入るなりドンと目立っていたのが、
この大きな3Dプリンター。
HP社の最新プリンターです!
HP、DMM.make、RICOHの3社が共同となって開始したサービスの紹介でした。
試作品造形・検証から最終製品の量産、そしてプリンターの導入まで企業をサポートしてくれるサービスだそうです。
この最新プリンターは、従来の3Dプリンターの造形に比べ最大10倍のスピードで造形が可能とのこと!
3Dプリンターで量産する時代が来るのかな……?!
造形物も展示されてました。
このドローン見覚えがある……!
Carbon
Carbon様。
光造形法を進化させたCLIP製法を開発したことで、今注目されている3Dプリンターメーカーです。
アディダスとコラボレーションしています。
動画にCarbon実機も映っているので見てみてください。
コラボレーションで作られたシューズが展示されてました。
かっこいい!
靴底が3Dプリンターで造形されています。
全く違和感なくて、そんな風には見えませんよね。
感心しちゃって写真撮るのをサボってます。
余談ですが このブース、
アディダスの店舗を間借りしてきたのかな?
と思うようなスポーティな雰囲気があって抜きん出てオシャレでした。
ブースに企業カラーが出ているところも展示会のおもしろさですね。
formlabs
お世話になっているformlabs様。
日本3Dプリンターブースにもあった光造形3Dプリンター、Form2のメーカーです。
実機の展示はもちろんのこと、
Form2で作ったというミニ四駆が飾られていました。
すごい〜!
先生(三谷さん)のテンションもあがります。
このキュートな車もForm2で作ったそうです。
子どもの頃、こんなおもちゃで遊びましたよねー。
オリジナルのおもちゃを自分で作れる時代ももう近いっぽい!
DIYでここまでできるようになったら何でもできちゃいそうです。
Form2(現在はForm3のみ)はFabmartでもご購入いただけます。
stratasys
stratasys様。
3Dプリンター業界で最大手と言われているアメリカのメーカーです。
会場の入り口に近い大きなブースなので賑わっていました。
ブース前には車のバンパーが!
よく見てみると、
積層痕があります。
なんとこれも3Dプリンターで造形されたものでした。
青い部分は塗装してあります。
他にも石膏で出力されたフィギュアや、
(見てたらツルハシで遊びたくなりました。)
化粧品の容器など身近に使われているものもあって……、
展示物が盛りだくさん!
中でも驚いたのがこちら。
3Dプリンターで作った臓器サンプル!
リアルでちょっとたじろぐ私。(笑)
この半透明のプルプルした部分も3Dプリンターで出力されたそうです。
感触をお伝えするためにムービー撮りました!
プルプルの正体……素材は「寒天」だそうです。
ゼリーを食べているときに思い浮かんだんですって!(笑)
アルテック
これが最後!
アルテック様。
産業機械などを扱う専門商社です。
Desktop Metal社の金属3Dプリンターが紹介されていました。
デスクトップ型!
FDM方式をベースに開発されたBMD(Bound Metal Deposition)を採用しており、FDMと同様に一層ずつ積み重ねて造形します。
キャッチコピーは安価で手軽な金属3Dプリンター。
実際の造形物も展示されてました。
見学終了
約2時間ほど歩きまわって社会科見学は終了!
引率してくれた三谷さん、見学の後もお世話になった日本3Dプリンター様、ありがとうございました。
そして、この長い記事を最後まで見てくれた皆さま、ありがとうございます!
たくさんまわったため紹介できなかったブースもありますが、DMSレポートは以上です。
おもしろいオチがなくてごめんなさい。(笑)
興味がある方はぜひ次回、もっともっと進化していると思う3Dプリンター村を見に行ってみてくださいね〜。
3Dプリンターを買うなら、ぜひFabmart(ファブマート)へ!
まとめ
大きさやデザイン、出力中の音やにおいなど、実際に3Dプリンターを見ないとわからないようなところや、メーカーの特色を比較できるので勉強になりました!
ずっと3Dプリンターゾーンにいて、おもしろいと聞いていたVRを見に行けず終いだったことが心残りです。(笑)