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Fabイケメンインタビュー Vol.3 石井祐太郎

デジファブ業界のイケメンを、ライター たがはらが発見する「Fabイケメンインタビュー」。
デジタルファブリケーションを楽しめる施設は、日本に約120カ所あると言われています。(2016年時点)自分の思い描いていたアイデアが具現化されていく様子に、心をときめかせる若者が少しずつ増えています。
今回お話を伺った、日本最大のデジタルファブリケーション施設である「TechShop Tokyo」で教育・イベントコーディネーターとして活躍する石井祐太郎さんも、その一人。
北海道から東京移住を決めるほど、デジタルファブリケーション業界に熱い可能性を感じた若者の、生の声を伺いました。

【プロフィール】
石井祐太郎(30歳) TechShop Tokyo勤務
身長 181cm 体重 秘密kg 血液型 O型 独身
北海道出身 東京都在住。
好きな言葉
You can’t change past and others.(過去と他人は変えられない)
You can change future and yourself. (未来と自分は変えられる)
仕事のモットー 一期一会

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お客さんひとりひとりの立場に寄り添った、ワークショップ企画マン

―石井さんはTechShop Tokyoがスタートした当初から勤務されていて、フロントデスクを担当されていましたね。今は教育・イベントコーディネーターとしていろいろな取り組みをしていると聞きました。今のお仕事を教えていただけますか?

はい、SBUという、TechShopにあるデジタル工作機器を使うための安全講習トレーニングのスケジュール管理や、TechShop会員さま向けワークショップを企画しています。最近は、TechShop会員さま自身が講師になって、ワークショップをすることもありますよ。

―面白いですね!ものづくりが好きな会員さんが、自分の技術を他の方に教えるというのは良いモチベーションになりそうですね。最近だと、どんなことをされましたか?

錫(すず)を溶かしてiPhoneスタンドを作るワークショップが、話題になりました。あと、ロボットのワークショップなんかも人気でした。「倒立振子ロボットADZUMIN(アズミン)」という、小さなポットのようなロボットなんですけど、なんとご自宅のリモコンでコントロールできるんです。各自、家のテレビのリモコンを持ってきてもらって実施しました。お家で困っている人がいたかもしれませんけど…。(笑)

―お子さんも楽しめて盛り上がったでしょうね。講師はどのように選抜されるのでしょうか?石井さんが選ぶんですか?

私から声をかける場合もありますけど、TechShop会員さまからやってみたいという声があって実施する場合もあります。ワークショップ講師に大事な要素は、やっぱり講師の熱意なので…。自分の作品をいろんなお客さまに知ってもらってフィードバックをしてもらいたいだとか、自分の作品の作りかたを通してものづくりの楽しさを知ってもらいたいだとか…。そういう熱意がある方は、私は積極的に採用したいと思っています。これまでの講師の方も、ご自分でチラシづくりや告知もされていて、とにかく熱狂的な方がたくさんいました。

―TechShop Tokyoでは、どんなワークショップが人気なのでしょうか?

Arduinoのような電子工作系は人気があります。特にロボットを作るワークショップは、親御さんも一緒に参加しやすいみたいですね。あとは、UVプリンターを使って自分のオリジナルTシャツを作るワークショップは、女性の方も多く参加してくださっていますし、世界にひとつしかないデザインを作れるので、私もすごく好きなワークショップです。

―(事前にいただいた情報を見て…)えっ!石井さんは昔、アパレル店員さんだったんですか!

実は…。(笑)北海道にいるとき、レディースアパレルの販売員をやっていました。なので、1点モノのデザインを、自分のアイデアで作れるということにすごくメリットを感じています。
アパレル店員だったときの経験や人脈を活かして、何かをTechShopとアパレルでコラボして、その場で1点モノを作れるという、TechShopでしかできない良さをいろんな人に感じてもらいたいですね。

―それは面白そうですし、私もぜひ受けてみたいです。今言える範囲でいいので、今後の構想を教えてもらえますか?

女性のお客さまにもっと来ていただきたいので、ファッションに関連するワークショップを企画しています。TechShopは六本木にあるので、きっと女性にもふらっと立ち寄ってもらいやすい環境だと思いますし、機械を扱うことにハードルを感じている方でも、そういったワークショップに参加することで女子会のような気持ちで来てもらえたらな、と。
あとは、ブライダル系はもっともっと1点モノが求められる業界なので、そういった企画も考えていますよ。

―女子会感覚っていいですよね。実は私も、ファブ女というものづくりをする女性の活動を支援しているので、一緒にものづくり女子会風ワークショップ企画やりたいです!

おお~~!いいですね。ぜひ、やりましょう!ぜひ、TechShopで!(笑)

北海道から単身飛び込み!デジタルファブリケーションへの熱い情熱

―石井さんは北海道ご出身なんですね。もともとアパレル店員さんをされていて、東京に来て、全然違う畑のように思えるデジタルファブリケーション業界に飛び込んだきっかけって、何だったのでしょうか?

私は尊敬している先輩から、この業界を紹介されて夢中になりました。アパレルの仕事は大学からアルバイトでずっとやっていたんですけど、そのまま推薦状で正社員になって、毎年転勤があるかどうかでドキドキしていて、将来どうしようかなと考えていたときに、その先輩にFabCafe Tokyoを教えてもらったんです。そのときがもう、衝撃で…20代のうちにどうしてもデジタルファブリケーションに関連する仕事をやりたくて、アパレルの仕事を辞めて次の日に東京に来ちゃいました。

―その行動力、すごいですね!何か作りたいものがあったり、もともとお勉強されてたりしました?

東京に来てすぐにとあるデジタルファブリケーション施設に勤めて、そこで自主的に3D CADを勉強しました。
だから、もともとスキルがあったわけでもないですし、これといって作りたいものがあったわけでもなくて…当初は起業をしたいと思っていたので、その気持ちもあって思い切って行動してみました。
そんなわけでデジタルファブリケーションに携わりたくて東京にやってきたので、TechShopに入ったときはすごく嬉しかったですよ。アメリカのTechShopの存在は知っていたので、それが日本に入ってくると知ったときは、直接「スタッフの募集はありませんか?」と問い合わせて、すぐ面談していただけました。

―こんなに行動力があって、デジタルファブリケーション業界に熱い想いを持っている若者が来てくれて、みなさん喜んだでしょうね~!

TechShop Japan社長から見た石井さんの魅力

TechShop Japan代表取締役社長 有坂庄一さんTechShop Japan代表取締役社長 有坂庄一さん

―ではここで、石井さんの上司である、TechShop Japan代表取締役社長の有坂さんにお話を聞いてみたいと思います。石井さんはものすごく行動力があり、TechShopができてすぐに面接を申し込まれたようですね。初めてお会いしたときの印象はどうでしたか?

実は面接より前、イベントで会ったのが最初の出会いです。Makeについてアツく語ってたのが印象的でした。アツく語り過ぎて「話長ぇー」と思いましたが…。(笑)

―確かに、すごくアツい方ですよね!(笑)入社時から石井さんを知っている有坂さんから見て、普段のお仕事ぶりはいかがでしょうか?

非常に人当たりが良いです。うちはサービス業なので、話しやすい雰囲気は重要な要素ですし、テックショップに初めて来る人なんかは「自分にもできるのかな」と不安になることも多いのですが…。彼はそうした人を安心させ、ワクワクさせられる雰囲気を持っています。

―素敵ですね!今後、石井さんに向けてのメッセージをお願いいたします。

難しいことですし当たり前のことですが、優しさと強さのバランスと使い分けがうまくできるようになると、更にイケメンになると思います。

少ない時間で、楽しく休める効率的休日!石井さんのプライベートの過ごし方

―最後に、石井さんのプライベートについてお伺いします。
以下の画像は、ご自分で撮った写真と、好きなアーティストさんの写真で作ったアクリルパネルですね。きれいな写真がたくさん!これはUVプリンターで作ったのでしょうか?

はい、UVプリンターとレーザーカッターを使いました。これは、まだ未完成なんですけど、写真立てにしようと思っています。私の父がもともと写真を撮るのが好きで、小学生のときから父のカメラを借りてよく飛行機を撮影していました。毎週羽田空港に行くぐらい、空や飛行機は大好きです。

63_4.jpg空を中心に色とりどりの写真を並べた、アクリルのパネル

―他にも趣味はありますか?

映画が好きです。家にサラウンドで聞ける音響環境やホームシアターの設備を整えたりしたので、休日は5本・6本ずーっと観ていることもあります。
それから、今お付き合いしている人の影響で、ディズニーシーに行くのも好きです。最近は毎月行っていて…写真映えもするので、撮影していて楽しいです。
あとは、温泉かな。月2回ぐらい車で遠出して…。

―…ちょっと待ってくださいね…週休2日ですよね!?計算合わないんですけど…ものすごく多趣味でアクティブ!

2日のうち1日はアクティブデー、もう1日はまったりデーとして過ごすことが多いんです。朝はあまりダラダラしないほうですから、いろいろ楽しみたくなっちゃいます。

―私はつい休みはずっと寝ていたくなっちゃいます…低血圧だし、早起きは苦手です。(笑)普段のお仕事ではどういう生活サイクルなんですか?

平日は基本的には残業しないで早く帰るので、早寝早起きができますよ。
0時前には寝て、朝は7時台に起きられるようにがんばっています。
生活が、おじいちゃんみたいなんですよ。(笑)でも、早寝早起きはいいですよ!

―うらやましいです。ではみなさんに聞いている質問なのですが、ずばり好きな女性のタイプを教えてください!

もちろん、今お付き合いしている方が、一番タイプですけど…。(ちょっと照れてる!?)
うーん、優しくて、ちゃんと人の話を聞いてくれる、包容力のある人が好きです。
ものづくりが好きなことは必ずしもマストではないんですけど、私がこういう業界に関わっていることに興味をもってくれる方がいいですね。

―あっ!それ、中根さんも同じことおっしゃっていましたよ。(笑)

本当ですか?仕事の話もプライベートの話もすごくたくさんするので、似てきたんでしょうか。(笑)

―なるほど、ありがとうございました。それでは最後に、記事を読んでくださっているみなさまにひとことメッセージをお願いします!

全国にものづくりスペースはたくさんありますが、TechShopではDIYのような、日常生活でできるものづくりをメインにワークショップなどをやっているので、機械に詳しくない方でも気軽に楽しんでいただける施設です。毎日見学ツアーをやっていますし、スタッフもいい人ばかりですので、ぜひともお越しいただければとおもいます。

―ありがとうございました!

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デジタルファブリケーション業界を知って、驚くべき行動力で東京にやってきた石井さん。普段はおっとりしている印象ですが、人一倍熱い情熱を持ち、どうしたらできるだけたくさんの人に気軽にこの業界の面白さを味わってもらえるかを、ご本人もワクワクしながら考えているご様子でした。取材中は、彼女さんのお話を嬉しそうに何度も話してくださるようなピュアさも持ち合わせていて、仕事もプライベートも充実したデジファブライフを満喫されているようでした。
これからもたくさんの人を、石井さんの癒し力と巻き込み力でワクワクさせてください!

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たがはら(ライター)
印刷会社でデジタルファブリケーションに関する新規事業立ち上げを担当。同時にデジタルファブリケーション業界を盛り上げるための有志チーム「ファブ女」を結成し、衣食住×最先端技術をテーマに、真似しやすいデジタルファブリケーションの在り方を啓発している。名古屋テレビ放送ハッカソン「メイキンクエスト」出演他、様々な展示会・ワークショップを実施。

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