facebook

Autodesk University 2016 レポート アセンブリマスタークラス

こんにちは、スリプリの三谷です。

Autodesk University 2016 レポート第7回目の今回は、アセンブリマスタークラスです。

アセンブリと聞くと、CADを使用したことがある人なら「部品を組み立てること」だといわれることが多いですが、Fusion360のアセンブリは2つの種類があります。その中でもFusion360が持つ特徴的な機能は、トップダウン設計です。

Fusion360の場合は、1つのドキュメント内に複数の部品を作ることができるため、トップダウン設計と言われる作り方が非常に簡単に行えます。
例えば下の絵。
架台を作ろうとしているのですが、透明な仮想形状をパラメトリックに作っておき、その仮想形状のエッジや面を使用しながら実際の部品を作成するワークフローを取っています。

001

この方法で全体の架台を作ると、縦・横・高さの数値を変更するだけで全体の大きさが変わる架台アセンブリを作ることができます。

002

通常、CADでアセンブリを組む場合、面と面を合致したり、軸と軸を合わせたりして位置を合わせていきます。その場合、それぞれの要素を最低でも3回クリックしないと決まった位置に配置できません。
Fusion360のアセンブリは、ジョイント原点という新しい考え方を持っています。ジョイント原点は、少しわかりづらいのですが、XYZの方向を持っています。

片方のコンポーネントのあるXYZの方向と、もう片方のコンポーネントのあるXYZの方向を合わせるため、1回の操作で簡単に2つのコンポーネントの位置を決定することができます。

003

ジョイントの種類は以下の通り。
位置を合わせたり、スライドさせたり回転させたりを定義できます。

004

また、ジョイントする際のキーポイントは、面の角の点や中点が選択できます。面の上にマウスを移動し、キーポイントが表示されている状態でCtrlキー(Commandキー)を押すことでキーポイントを固定できます。

005

選択するのがエッジのジョイント原点なのか、面のジョイント原点なのかによって、ジョイント原点のXYZの方向が90度変わってしまいますので注意してください。

006

ジョイントを付加していると、ジョイントマークが邪魔になる時もあります。
そんな時は、いくつかの方法で画面表示を制御しましょう。

一つ目の方法は、「選択」機能を使用する方法。選択フィルタでの中でジョイントフィルタをかけて、ドラッグですべて選択してショートカットVキーで一気に非表示にできます。
「選択フィルタ」機能は選択できる要素を限定するときに使えるので、ジョイント以外でも役に立ちますよ!

007

もう一つがこちら。画面中央下の「ビューポート」で、表示設定を変更できます。

008

また、「検査」メニューにある「コンポーネントカラーサイクルの切り替え」機能も便利です。それぞれのコンポーネントごとに色分けをしてくれるので、どの履歴がどのコンポーネントにかかわるものなのかを簡単に見分けられます。

009

また、この機能を使用すると、形状がすべてコンポーネントカラーになってしまいます。
見た目だけは通常通りで、履歴のみ表示を切り替えたい場合、画面右下の設定ボタンから、「コンポーネントのカラー スウォッチ」を使ってみてください!

010

アセンブリ機能についてはコンポーネントの意味合い等を学ばないとわかりづらいかと思います。今月末に発売されるFusion360操作ガイド「スーパーアドバンス編」ではアセンブリの使い方や考え方が学べますので、是非活用してください。

この後も、最新情報をお伝えしていきますのでお楽しみに!!

最新情報をチェックしよう!