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Autodesk University 2016 レポート モデリングテクニック編

こんにちは、スリプリの三谷です。

Autodesk University 2016 レポート第6回目の今回は、上級者向けモデリングに関するテクニックです。

① 最初にコンポーネントを作るべし!

コンポーネントとは、部品という意味です。
初めに、空のコンポーネントを作っておき、そのコンポーネントをアクティブ化して作業をすると、作業が楽になります。

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コンポーネントをアクティブ化した状態でスケッチを描いたり形状を作成したりすると、ブラウザ上でコンポーネント内に格納されます。また、画面下のタイムラインにはアクティブなコンポーネントの履歴のみが表示されます。「コンポーネントカラーサイクルの切り替え」でコンポーネントごとの色をわかりやすく表示することもできます。
この内容は、「スーパーアドバンス編」の書籍にも載っていますのでご覧ください!

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② タイムラインを理解せよ!

タイムラインは、Fusion360の一番下に表示されている、形状を作成していく履歴が残る場所です。これはタイムマシンのようなイメージで、履歴マーカーの位置をずらすことで、その時間まで戻ることができます。この時間軸に新たに形状処理を行ったりすることができます。

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③ タイムラインのエラーを修正せよ!

Fusion360を使用していると、タイムラインの考え方からエラーが時々起こります。このエラーの多くは、形状に矛盾ができた場合に発生します。

例えば、ある面を参照して平面を作成した場合に、元の面が消えてなくなってしまった場合、その面は参照元を見失い、エラーとなります。

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エラーのほとんどは、このように参照元を見失うことによって発生します。エラーが起こると、タイムラインのフィーチャが黄色、または赤くハイライトし、エラーであることを伝えます。

エラーが発生した場合、すぐさま対処をする必要があります。
形状同士や形状とスケッチを関連付けてモデリングをしている場合、エラーを放置すると思わぬ形になっていたり、追従すると思っていた寸法が追従しないなど、設計ミスにつながります。
エラーを直すには、エラーフィーチャを右クリックして「再定義」をするなどの方法があります。

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① スケッチは、「なるべくコンパクトに」を意識すべし!

下図の右のようなスケッチを作成したい場合、すべてをひとつずつ作成すると、多くの労力が必要になります。これをシンプルにすることで、左のようにシンプルにすることができます。

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左のスケッチを、45度の線で対象にコピーし、そこからさらに左右上下にコピーすると同じスケッチが描けるのがお分かりいただけるでしょうか。
このように、一部だけ作成し、残りを「ミラー」や「パターン」でコピーすることでスケッチをシンプルにすることができ、修正が非常に楽になります。


② スケッチの「スプライン」の動きを理解せよ!

この2つのスプラインはどこらがきれいでしょうか。

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スプライン曲線は、指定したポイントが制御点になっているため、ポイントの数が多いと曲率がその都度変わります。そのため、滑らかな形状をスケッチするにはなるべく制御点は少なくしたほうが良いです。


③ スプラインハンドルをマスターせよ!

スプライン曲線を描くと、曲線を制御するための接線ハンドルが表示されます。このハンドルの端のポイントを移動すると、スプラインの接線方向を調整できます。

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さらに、このスプラインハンドルは、右クリックで曲率ハンドルをアクティブ化することができます。表示される曲率円をさらに微調整することができますので、より細やかな調整が可能となります。

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いかがだったでしょうか?
少し難しい内容もあったかと思いますので、わかりづらいところがあればコメント等ください!

この後も、最新情報をお伝えしていきますのでお楽しみに!!

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